遺言の保管場所を貸金庫にするのはNG!その理由とは

遺言の保管場所を貸金庫にするのはNG

どこに保管するか

自筆証書遺言の場合、一番悩むのが保管場所です。

すぐに人に見られる場所には保管しにくいですから
『銀行の「貸金庫」に預けるのが一番安全ではないか』という方がいらっしゃいます。

しかし、どれだけ安全であっても貸金庫に入れてはいけません!

というのも、遺言者がお亡くなりになったあとに銀行の貸金庫を開ける手続きは大変な手間と時間がかかるからです。

まず、遺言者の生まれてから亡くなるまでの戸籍と、相続人全員の戸籍・印鑑証明書を取寄せます。
そして相続人全員の実印を押した書類を用意しなければいけません。
相続人が多いと、すべての必要書類を集めるだけで数か月かかることもあり、遺言を見てもらうまでに時間がかかるのです。
そのため、もし遺言に埋葬の希望を書いていたとしても、すでに葬儀は終わっているということも起こりえます。

せっかく書く遺言ですから、相続人たちの負担にならないよう、別の場所で保管することをおすすめします。