子どもに相続させたくない場合はどうする?

子どもに相続させたくない場合はどうする?

「自分の子どもに相続させたくない。だから遺言を残したい」

とご相談を受けることがあります。

 

例えば
「息子の嫁との関係がうまくいかなくて、それが原因で息子家族との関係を絶った」とか
「離婚した夫との間にできた子どもとは連絡をとっていないため財産を渡したくない」など理由は様々です。

実の子どもといえど、家庭によって親子関係は様々ですし、このような意向をお持ちになるのはよく理解できます。

 

この方がまずやることは、「自分の財産は○○に遺贈する。自分の子どもには相続させない。」などの内容で遺言を作ることです。

 

しかしながら、このように遺言を作ったとしても、子どもには最低限相続できる権利「遺留分」があります。

そのため、子どもから「遺留分」を請求された場合、法定相続分の2分の1を渡さなければいけません。

そして、この「遺留分」は亡くなった時点の財産で算出します。

 

私がこのような相談を受けた場合
「子どもに相続させたくないのであれば、生きているうちになるべくご自分のために財産をお使いになってください。
残った財産が少なければ少ないほど、子どもが請求できる『遺留分』が少なくなりますから。」
とお話しています。

相談者さまのお気持ちはよく分かるのですが、残念ながら現在の法律では子どもへ相続させない完全な方法はありません。

ですから、対策としてできることはこの2点です。

①遺言書を作っておく

②生きているうちに財産をできるだけ使ってしまう

 

お元気なうちに少しでもご自分のために財産を使い、後悔を少なくしてもらいたいものです。

参照記事遺言で「遺産を渡さない」と書かれていても相続分はある?