遺書と遺言の違い
遺言を書くのは縁起が悪い。
そうお話する方が少なからずいらっしゃいます。
このようにおっしゃる方は、「遺言」と「遺書」を同じようにとらえておられるのでしょう。
確かに、「遺書」は、死を覚悟した人が、家族や友人に向けて書くメッセージの意味合いがあります。
そのため、「死を覚悟」するということが前提です。
しかし、「遺言」は、元気なうちに自分の財産をどうやって使うかを決めるという側面が強いです。
いづれお迎えが来る時の準備として「前向き」に書いておくものです。
もちろん、不治の病になったから「遺言」を書く方もいらっしゃいますが、そんな方も自分の意思がはっきりしているからこそ書けるのです。
遺言を書くということは、自分の意思を表明する尊い行為であり、決して縁起の悪いものではないのです。