遺言書は人生の引継書みたいなもの
あなたは会社勤めをしたことはありますか?
私は、会社勤めをされたことがある方に「遺言」のことを
「会社員が異動するとき後任のために書く『引継書』みたいなもの」だとお伝えしています。
会社員の方が異動や退職で転出するとき
担当業務を一覧にまとめたり、特定客・特定部署の対応のコツは何かなど
担当者ならではの情報をある程度まとめて後任に引継ぐのが通常ですよね。
「引継書」を作らない人もまれにいますが
たいてい、その人がいなくなったあと周りの人が振り回されます^^;
遺言も同じような性格があります。
何かしら書いておいてくれないと残された人たちは
故人がどこに銀行口座を持っていたのか
どれだけ財産を持っていたのか
はたまた借金があるのか
何も分かりません。
特にここ数年、問題になっているのは
ネット銀行、ネット証券、仮想通貨の財産です。
通帳もないし、パスワードも分からない。
定期的に郵便が送られてくればまだいいのですが、通知書の郵送サービスもしないところが多くあり、遺族たちは口座を特定するだけでも大変です。
遺言という正式な形でなくても
ある程度エンディングノートにまとめてくれているだけで相続人たちは本当に助かるものです。
遺言という形で残す残さないにかかわらず
少しずつご自分の人生の「引継書」を記していってはどうでしょうか。
※この記事は、2019年2月5日に追記しました。