成年後見人のバイブル

 

「この本、私の『バイブル』になってるの!ぜひ読んでみて!」

成年後見つながりの先輩行政書士から強くお薦めされたのがこちら

大往生したけりゃ医療とかかわるな

『大往生したけりゃ医療とかかわるな  「自然死」のすすめ』
『大往生したけりゃ医療とかかわるな  【介護編】』
~中村仁一著~ (幻冬舎新書)

数ある書籍の中で、こんなに強く人に薦める本ってどんな内容なんだろうと興味がわき
早速読んでみました。

がつんと

頭を殴られた気分になりました。

今の世の中、年をとり体に不具合が生じたら病院に行くのが当たり前。
病院は不具合を治してくれるところだと当然のように思っていました。

しかし、老化でガタがきた体にどんな治療をしても若い時のようにピンピン動けるようになるわけではありません。
それを考えず、やれ専門医でないととか、やれ大きい病院の方がいいだとか、自分勝手に考えすぎていました。

いくら専門医でも人間の老化を食い止めることはできません。

納得。

医療に過度の期待をしてはいけない。
繁殖を終えたら死ぬというのが、自然界の『掟』
その『掟』に逆らわず、老化による病気と付き合っていこう。
そして、自分で食べられなくなったら生物として終わりが近づいているということを受け入れよう。

もちろん、症状軽減のため、医療を利用するのは必要ですが
ただ生きながらえるためだけの延命治療はいらない。

それを深く考えさせられました。

成年後見人が直面する医療のあれこれ。
先輩行政書士の苦悩が少し分かった気がしました。